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臨床家の自分をどのように構築するのか [理学療法]

新しくPTになった方々は、自分の臨床家としての概念構築をどのようにしていくかについて、全く自分次第になっている現状に気付かれていることで不安も期待もあることと思います。自分の行く先については、例えば就職した職場で提示している理学療法の方法論を用いる用いないといったことではなく、もっと根源的なことです。大げさに言うと自分の生き方です。自分の人生の何処に価値を置くかという真面目な問題です。
運動と医学の出版社で私の理念が紹介されました。僭越甚だしいですが、ご要望を頂き、私もだんだん恐れ入っているばかりでも仕方ないと、このようなことも人生のセットにいれるものかなあと思い書かせて頂きました。
http://motion-medical.co.jp/
理学療法士が大変面白い仕事であるということは確信しております。その理由の一つは、「まだ解明されていないこと」が相手であることが含まれています。
私の昔の同僚が、理学療法士から歯科医師になって何回か教えてくれました。
「歯科学領域では一般外来で、やる仕事の内容が、他の歯科医院で行われる治療とそれほど違うということは無い。」通常の医療ではそうだと思います。当たり前だとも思います。そこには事実の蓄積、科学性、EBMなどが挙げられると思いますが、理学療法がそうなっていないのは、上記のことが乏しいのです。EBMを構築するまでの臨床的な事実の蓄積がまだ乏しいのかと思います。
ですので、「今までの理学療法をそのまま自分ができるようにする」だけでは駄目なんです。
私はこの運動と医学の出版社で紹介されているような臨床家の理念も含めて、若い方々には「自分の構築」と「社会への貢献」を両方見据えて欲しいなと思います。久しぶりに真面目なこと書きました。


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遠藤

先生の理念を読まさせていただいて感動しました。20年以上前に先生とお会いし、これまで先生にはいろいろなことを教えていただきました。
私は幸いにも?理学療法士と歯科医師の2つの職業に就くことができ、改めて理学療法の難しさ、面白さを客観的に見ることができるようになりました。
歯科医療は構造の再構築が主な仕事であります。そのため、学問としてはわかりやすいのかもしれません。先生が言われていたように理学療法は機能つまり動きをみる仕事であるので、評価および治療結果がわかりずらいのかもしれないですね。
理学療法学を学んだ人間として、構造と機能が見れる医療人になれるようにこれからも努力したいと思っております。
by 遠藤 (2010-10-22 21:23) 

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