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邦人訪問日記その3、4、5 [カナダ]

邦人訪問日記その3、4、5
(3)今週はこのLondonに来てから最も多くの日本人の方と会う週となりました。東京で神経セラピーという末梢神経操作をされている岩吉新先生が森本先生とともにわざわざLondonまでお越しくださいました。岩吉先生の書籍を読み、自分の考えとDiane Jacobsとつながるものを感じておりました。まだ疼痛に関してはど素人ですがこれをきっかけにと日本疼痛学会に先週入会手続きを行いました。
(4)日本語学校があることが今頃になってわかり、先週初めてそこに出かけてみました。カナダに来て以来はじめて多くの日本人の方に会いました。一人の方は日体大レスリング部出身で広島大でPhD取られた岩井一師先生が、奥様、二人のお子様と何と同じアパートにいらっしゃるではありませんか。もっと早く知っていればなー。同じアパートに・・・。Facebookでは何と共通友人5名と出ました。その中にはバズーカ岡田隆先生、武大山本利春先生も。そして日本語学校を主催されている前田様の家に岩井一家と一緒にお邪魔してガレージBBQでご馳走になりました。何かわかりませんが日本から離れた場所で日本人のとても少ないこのLondonで温かい気持ちを頂き胸が一杯になりました。
(5)さらに本学大学院を修了した遠藤弘司先生がLondonまで来て汚いアパートに2泊もしていきました。アパートにいる間中、ずっと喋っていました。相変わらずエネルギッシュで今やっている国際協力や海外と日本の関係に多くの刺激をもらいました。 “カナダ料理”というジャンルの料理が明確でなかったため、Salmon入りならカナディアンだということに落ちつきカナディアン風イタリアン、カナディアン風韓国料理を食べさせました。私がカナダの水元公園と名付けたGibson公園で彼の気概を聞き、5年後が楽しみだなあと。
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徒手療法 実技授業に参加 [カナダ]

先週から再び大学院の徒手療法[MClSc(Master of Clinical Science)取得コース]の講義および実技に入れてもらいました。英語書籍や論文を大量に読み、さらに大量のハンドアウトやビデオなどに気持ちの上下動が大きかった2週間でした(朝8時から夕方4時半まで毎日ぎっしり)本コースの最初のステップの2週間に参加させてもらいました。解剖用語がすぐに出てこないともうついていけません。というように自分の英語に嫌気がさし、そのような時に押し寄せる気持ちの弱さは自分のエネルギーの浪費でも最も大きいことだなあと。それは実はカナダに来ているからだけでもなく、日本にいても、自分の無力感を考えすぎるときに生ずるものです。嫌な気持ちはその原因を見ると承認欲に起因することが多いと改めて改めてわかりました。せっかく痔の手術で広げた尻穴もまだ中途半端だということです。逆に全員の前で簡単なプレゼンが上手くいくと嬉しくなったのも同じことです。他人にどう思われるかなど、鼻くその役にも立たないのに、駄目ですねえ。いまだ尻穴不十分判定です。
 カナダを含め西欧諸国の特徴というと、明確なクライテリア分けをすること、outcome measureをしっかりとしたものにすること。評価を重要に自分の理学療法についての客観視するシステムはまだ日本に足りないように思いました。例えば運動器理学療法の多施設共同プロジェクトなんかはどんどんやれる部分だと思いました。一方で自分に馴染みが深い下肢や腰などの身体部位ではこちらもいろいろと質問しましたが、徒手療法についての私の無知以外については困ることはほぼ無かったことを考えると違う文化への対応には、「英語」と臨床経験があればできると思います。英語の実力計測は難しいので自分の感触ですがTOEIC800点代中盤位では厳しいというか無理に近いと思います。こればかりは嘆いても仕方ないので私もやりますが、若い方は時間あるので志ある方は早く(もう一度20歳代に戻させてくれたらと何回か思いましたが(´;ω;`)ウッ…)。お恥ずかしい話でもあるのですが、5年ぶりに正座ができるようになりました。4~5年前に2度の痔の手術後正座ができなくなってました。承認欲を減らすために自分の感覚に集中するということをこのところ続けて、テーマである皮膚を動かすことをこの間やっていましたら3日目で正座ができました。自分の感覚に集中することが大事であることは仏陀の教えにもあるそうです。その感覚を自分で感じていたこともあったため、些細な変化ではありますがちょっと嬉しいです(以上お爺ちゃんレポート)。他人からの評価を抑えて、自分のやるべきことを淡々と鼻くそほじってやることは本当に力になります。“頭はすぐに余計なことを考えるようにできている”という一説に力をもらい、それを「しないように」ということではなくて、自分の感覚に集中することが何よりも力になると。もしかして、これに気付くためにわざわざここに来たのかなとまで思うようになりました。だから臨床に没頭できている人は強いのかなと思いました。それから、正座する時に「自分の大腿部を久しぶりに良く見た!」なんて思いました(笑)。自分自身を見ている時間が無かったのかもしれません。学位取得、資格取得は外的制限が自動的に負荷されますのでそのプロセスを重要視しないでゴールを目的にしてしまうと、小さくまとまってしまう結果になるでしょうし、単なる模倣になってしまいます。それを超えるために自分の五感に集中するのは理学療法を超えて、仏陀の教えにあるということですから、それこそ多くの人が創造に結びつく仕事になり得ると感じます。IOC diplomaなんてまさにそれですよね。
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