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労働ビザ(最終回) [カナダ]

私の場合、一度目の申請は6週間待たされた挙句、却下されました。ビザエージェントは理由がわからないということで、再申請、これまた5週経過しても返事なし。短気な私には苦しい期間でした。日本でできたらなあ。でももう待てません。国境申請することにしました。この間、インターネットを見るといろいろなことが書かれていますが、カナダの労働ビザ情報はあまり多くありません。こういうときに短気はよろしくありません。書類は大丈夫なのですが、理由がわからない一度目の却下。ビザエージェントは「保証できません、まず東京で出発できるかどうか?一度理由はわからないけど落ちてるし」というおっかない返事。いよいよ飛ぶぞ!となったら、なんと申請空港のトロントでテロ事件。羽田ではチェックインで、「帰りの便が随分後ですね、ビザ見せてください」、そうだ予約してたんだった。仕方なく私「国境申請の予定です。eTAは取ってます」「え、見せてください」この時心拍数はかなりのものでした。ここで帰らされたら今までのことは何だったんだ!でも結局は何とかパス。飛行機の中でも、「これで帰されたら」と思うと大して寝られず、トロントへ到着。さーていよいよImmigration。おっかなそうな女性が、「このあなたの申請一度落ちてるから駄目よ!」「なにー!」「もう帰れないから・・・」少しすったもんだありましたが、「もう一度LMIAexempt 番号取りなさい!」ということになり、急遽、大学へ電話。といっても招聘してくれた教授だってビザのことなんかわかりませんよね。でもここからは良かったです。大学の事務の女性が本当に親切な方で、「わかったわ、今取るわ!」ということで、そこから10分ごに電話。「とれたわ!」「そんなに早くとれるんだ」該当番号をメールで送ってもらい、もう1回Immigrationへ。今度は違う男性。「取り直したんだ!」「何が!」ということで事情説明。そしたら「わかった、少し待ってろ!」そーして、20分後くらいでしょうか。「福井、窓口きて!、あそこのブースでもう1回お金払って領収書持ってきて」ということで、やっと念願の労働ビザが取れました。「FUKUI、この書類は完璧だ!」「そんなこと褒められても嬉しくないさー・・・」いい経験といえばそうですが、このビザ待ち期間約3か月、自分の力ではどうにもできないということを知り、無力感は今までの自分の初めての経験でした。気持ちのコントロールをすることが難しい期間でした。でもきっと自分へのトレーニング のはずだと思っております。壮行会をしてくださった方々本当にありがとうございました。結局、ビザエージェトとの契約から半年以上でした。若い方々へ、ビザを取得するには、日本で申請できる国なのか調べてください、そして十分な期間をお考え下さい。以上です。ありがとうございました。
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労働ビザ(その2) [カナダ]

 今までカナダで研究者ビザを取られた方は多くが国境申請をされています。これは書類一式持って、いきなりカナダの空港で申請するというものです。入れなかった人もいます。入れないと帰るしかないわけです。というある意味恐ろしい方法です。これを回避するには、あらかじめ労働ビザ(Work Permit)を取ればよいわけです。そしてカナダ移民局の日本からの申請はかなり短時間でとれるとなっています。このあたりからが少し複雑です。やはり60年近くも日本で育っていることがどういうことなのかを知ることになります。簡単に言うと、やはり日本はすごい国です。まずはパスポートが強力です。多くの国へはビザなし渡航可能ですし、何となく役所がやっているんだから、1,2,3って確実に進む「はず」だって思うところがどうしてもあるんです。Diversityの受け入れが日本人にも人としての成長にも必要なんだなって感じております。Western大学はLMIAexemptの申請を移民局にして(つまり、日本からの研究者を受け入れるけど、こいつには給料も払わないし、家賃も提供しない、アカデミックな受け入れで、少ししたら帰るから大丈夫だ証明)くれたおかげで、Employment Numberというものがついてきます。これで、とんとん拍子であっという間にビザが下りている人もいますし、何か月も待たされて、却下になっている人もいるようです。個別情報だからわかりませんが、渡航証明というPolice Certificateを要求される人も最近では増えているようです。ワーホリでも同様のようです。私も警視庁で取り(2週間)、開けると無効と書いてありますが、中身を送れとなっている(笑)。今から封筒を睨んで中身を判断する力をつけるのでは間に合いません。さらに私は臨床の可能性もあるので検診もしろと言われ、東京のある病院でいたしました。これ東京と神戸にしか指定病院がないので、そこまでいかなければならない人はこれで確実に2日必要です。でも当惑した一番は、往復チケットの予約です。ビザおりてないのに、飛行機の予約?という大学の決まり。 私はカナダ3回目ですが、日本のパスポートを有している方で観光に気軽に行けるのは実はすごいことなんだとはじめて理解しました。物事には順序があって既成概念を飲み込んでいるだけでは強く生きていけないのだという極めて当たり前のことを学んだ気がいたしました。ネットにはいろいろな情報が書かれていますが、ジャッジする力が必要だというこれまた当たり前のことを学びました。これらのびっくり体験は尻穴拡大に貢献したのかは、また次に・・・
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労働ビザ(その1) [カナダ]

 ブログは1年間ほったらかしにしておいたのですが、これからこんな生活はもうなくなるだろうと思うので自分の備忘を兼ねて再開します。出国が慌ただしく挨拶ができなかった方への報告と今後在外研究や留学を考える若い方々の参考(実際私も他の先輩方のブログ記事が最も参考になりました)になれば幸いです。
 昨年度秋に在外研究の承認を大学からもらうまで:一体どこの大学にしようかと考えたのですが、私が一番やりたいテーマ「皮膚」に関して、理学療法の世界でやっている外人はもちろん少ないのですが、その方たちはすでに知り合いで大学関係者がおりません。そうなると、「大学関係で運動器」ただし、臨床に非常に優れていれば恐らく臨床だろうから、これまた見当たらない。結構悩みました。広島国際の木藤先生、そう今の運動器の親玉の坊さんです。いくつか紹介してもらいました。それから京大の建内先生にはいかれていたWashington大学、あるいは今まで行ったことのあるオーストラリアとか考えましたが、そのうちに「誰も知りあいがいないところ」という気持ちがふと浮かんできました。何となくですが、その方が素で受け入れられるだろうし、チャレンジになりやすいからと思って、あちこちのHPを探して、ピンと来たのが今回のWestern大学でした。運動器の教授は3人いて少しずつ違うテーマやっているみたいだし・・・。あちらのLOI(Letter of Invitation)を取るにいは結構いろんな書類が必要です。研究者のビザはどの国もそうだと思いますが、観光ビザの期間を超える期間であれば労働ビザが必要になります。ワーホリや学生ビザもそれぞれ大変ですが労働ビザはやはり一番大変で、アメリカのように研究者のくくりが明確な方が取りやすそうに思えました。こいつはかなり勉強になりました。その該当する国民の労働機会を私のような外人が行ってとってしまうことを防ぐために私の場合はカナダではLMIAexemptというものにあたり、そのために学位記、大学卒業証明、私のPTの資格なんて35~36年前の府中の卒業証明なんて取れるのかな?と思いましたが、すべて英文で頂けました。府中の成績証明は「科目の英語名が実は決まってないので少し待って」と言われたのですが、成績証明まではいいだろうということで卒業証明と学位記を取ることでまずは10日かかりました。最初はカナダ移民局のHPを行ったり来たりして調べておりましたが、日本のカナダ大使館はこの仕事を日本国内でやっていないこと、そのために場合によってはフィリピンにパスポートを郵送すること、などの良くわからないことが山積してきて、気の短い私(これが後で影響します)は、素人では難しそうだから、専門の代行業者に頼もうとなり、さっそく契約をいたしました。それから大学にあちらのLOIをもらうための書類を準備していもらい始めました。収入証明、在外研究中も職を保証されていること、大学の履歴、中でも自作しなければならないCV(curriculum vitae)はかなり大変です。そもそも私の昔の論文なんて英語タイトルなどないし、書籍に至っては、ひとひねりしたタイトルだと英語でなんて言えばよいのかってことでこれが一番時間かかります。他の国の研究者のCVも見ましたが、そんなちょっとしたこと書かないでもいいんじゃねーと思うような小セミナーでも書いている人が多かったです。量なんでしょうね。私は、書籍は何とか英語に無理やりしましたが、論文の古いのは、その他何編として力尽きました。若い方で海外に出る機会を持ちたい方は、今のうちからしっかりとしたCVを作成してください。ではまた
https://www.facebook.com/tsutomu.fukui.9
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